議会活動記事

無痛MRI乳がん検診の導入を

県の受診率 全国平均下回る

「無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス法)」は、衣服を着たまま検査でき、痛みがなくX線不要で受診できる新しい医療技術です。福岡県の乳がん検診受診率は全国平均を下回っており、受診しやすい検診体制を求め、2月定例会の一般質問で取り上げました。

日本では乳がんの患者数が増加しており、特に30歳から64歳の女性においては「がんによる死亡原因の第1位」となっています。乳がんは他のがんに比べて若い世代でも発症しやすく、30代前半から増え始めます。福岡県の乳がん検診受診率は44・7%で、全国平均47・4%を下回り全国34位です(令和4年・国民生活基礎調査)。

恥ずかしさや痛みで検診控え

乳がん検診の受診率が低い背景には、現在主流のマンモグラフィ検査に対する心理的・身体的負担があります。マンモグラフィは乳房を圧迫板で上下から挟み薄く広げた状態でX線撮影する検査です。乳房に約12キロのダンベルを乗せたほどの圧力がかかると言われています。

衣服を脱いで検査を受けることへの羞恥心や、機械に体を委ねる不安などもあり、心理的・身体的障壁が受診をためらわせる要因になっていると言われています。

X線不要で発見率高く

痛みのない乳がん検診として注目されているのが「DWIBS(ドゥイブス)」によるMRI検診です。

全身の水分の拡散運動を画像化するMRI技術を用いた検査方法で、磁気を利用するためX線による被ばくがなく、乳房を圧迫する必要もありません。また、衣服を着たまま検査を受けられます。

若年層に多くみられる、乳腺組織の割合が高い「高濃度乳房」への検査にも強いのも特徴です。東北大学の研究データによると、マンモグラフィ検診のがん発見率が1000人中約3人、超音波併用でも約5人程度とされるのに対し、ドゥイブスを用いた検診では1000人中約20人と、自治体のマンモグラフィ検診の約6倍の発見率が報告されています。現在、無痛MRI乳がん検診を受けられる医療機関は国内93施設に広がっています。

費用助成など県の支援策の検討について尋ねたところ、服部誠太郎知事からは「無痛MRI検診は検査時間が長く、費用も高額となるため、現時点でドゥイブス法の周知や助成は考えていない。県としては、今後の国の調査研究の成果を注視していく」との回答がありました。

検無痛MRI、全国に先駆けて導入を

アクセスの悪さや利便性が理由で受診控えが起きており、若くして亡くなる母親達もいます。買い物のついでに受けられるよう駅の近くやショッピングセンターに検診車を派遣するなど乳がん検診の実施体制を支援する必要があると考えます。

痛みや不安で乳がん検診を諦める方が一人でも減るよう、無痛MRI乳がん検診を全国に先駆けて導入するよう県に求めました。